ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

感情表現

年末年始、娘の生活リズムが多少ズレた。夜、なかなか寝てくれない娘に、ちょっときつく当たってしまい、泣かれてしまう。じゃあもう好きにしなさい、と言って、泣きじゃくる娘に背を向けようとすると、彼女は「悲しくなっちゃったの」と呟きながら両手で涙を拭っている。その様がひどくいじらしくて思わず笑ってしまった。

 

ベビーカーに乗った娘の顔をふと見ると、不機嫌そうな表情だったので、「どうしたの?」と聞けば、顔を背ける。「なんで怒ってるの?」と聞いても、ブスッとして呆れたような顔をする。僕が戸惑っていると、突然笑いかけられた。娘は怒ったふりをしていたらしい。すっかり騙された僕は、笑うしかなかった。

 

そういえば最近の娘はバラエティ番組を見ながら、出演者の笑い顔を見て、愛想笑いしたりする。いつのまにか、笑ってみせることを覚えたのだ。

 

「悲しくなっちゃった」と自分の感情を言語化できるようになり、さらには怒りや笑いを演技できるようになった娘の成長が最近は面白い。

最近は怒って床を繰り返し踏みつけるようにもなった。本当に地団駄って踏むんだ!と驚いたりしてる。

 

娘が感情表現を次々と覚えていく一方で、30歳の僕はアンガーマネジメントもろくにできず、やたらと不機嫌になってしまう。今年は娘を見習って、きちんと感情を分けてコミュニケーション上手になりたいなと、今これを書きながら思った。