ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不倫についてはゆるふわっと語れない…

困った。 ちょっと前、ある人に「不倫についてきみの思うところをブログで書いてよ」とツイッターで言われた。いま話題のトピックについておれの意見を読みたい、って言ってくれたのは純粋に嬉しかったので、どう書こうかなあと毎日合計15分くらいはそのこと…

息を止める

息を止める。前に立つ、おれよりも背の低いひとの髪の毛が、おれが呼吸するたびに動くのを知ったから、息を止める。もし、おれの後ろに190センチ以上のひとが立って、彼・彼女の鼻息が、おれの薄くなっているような気がするつむじをくすぐるようなことがあっ…

母のおっぱい

母が倒れ、おれは帰郷した。もろもろが落ち着いて帰京するさい、一枚のDVDを実家から持ち帰った。赤ん坊のおれが映った映像。何年か前、躁転中の父は業者に頼んで、ホームビデオをDVDに焼き直した。その中の一枚を、ひとり暮らしする部屋で見て、感傷に浸っ…

白鵬に同情している

相撲はほとんど見たことがない。相撲の思い出といえば、ぼくが小学校高学年のころの怪我をおして取組に臨んだ貴乃花が、優勝決定戦で武蔵丸を下したあれ、例のアレ、「痛みに耐えてよく頑張った、感動した!」やつ。勝った瞬間の貴乃花の表情を見て母が「鬼…

おやすみの日

アパートのエントランスを出たところで足が何かを踏みしめた。見ると、それはカラムーチョだった、たくさんばらまかれていた。まきびしカラムーチョ。しかし湿ってヘタったカラムーチョはおれの薄い靴底を抜けてはこなかった、夜露にぬれたのか、ベチョって…

自家薬籠中のエモ

酔っぱらわなくて済むなら、その方がマシに決まってる。きょうは友人の門出だったからそれにかこつけて飲んでしまったけど、もう、当分飲まんぞ、祝杯をあげられる日が来るまで、飲まんぞ。酒なんかに頼らんくたって、エモを自家薬籠中のもんにして、毎日か…

「絶対女の子がWinner」 大森靖子『TOKYO BLACK HOLE』リリースイベントは日本一長い最高のリリイベだった。

酔っぱらってるし長いし(2500字超えてます)うまく書けてないかもしれませんが読んでいただければうれしいです。読んでくれなくても仕方ない。とりあえずニューアルバム『TOKYO BLACK HOLE』の表題曲だけでも聞いてくれれば満足です。あ、いまツイッター見…

きみは母の頭を撫でたことがあるか?

大阪環状線に乗って新今宮に向かう。おれが乗った駅のつぎに停車した駅で、2人の男女が乗ってくる。男女はきっと、母と息子だ。息子は知的障害者だった。これは、単なる印象なんだけど、知的障害のある男の人って、体が大きいイメージがある、彼も大きかった…

いつかこの渋谷を思い出してきっと泣いてしまう

東京、東京はどこにあるんだ。 渋谷、学生時代通っていた街。いまでも週に3,4日は訪れる。いつからか、リアル「マリオカート」をやってる外人をよく見かけるようになった、とはいえ、亀のこうらやバナナの皮やらをばらまくわけじゃなくって、スーパーマリオ…

便座だけが、今もおれを感じてる

おしっこしながら、さっき買ってきたブロスの大森靖子×最果タヒインタビューを読んでた。この部屋に住むのはおれひとりだから、立ちションしようが座りションしようが文句を言ってくる人間はいないのだけど、個人的に座りションのほうがラクだから座りション…

「いまの時代がいちばんいい(らしい)よ」

『文學界』で前野健太が書いていた短い文章を読んだら、スプーンに垂らしたブランデーに青い火をつけ、それをコーヒーに入れた、って書いてあって、アイリッシュコーヒー飲みたくなった。カフェロワイヤルは飲んだことがない。 帰り道立ち寄ったスーパーで、…

『ちはやふる』は競技かるたへの熱い恋心に満ちた青春映画なので、少女マンガ映画が嫌いな人も見るべき。

『ちはやふる 上の句』観ました。平日昼過ぎのトーホーシネマズ六本木スクリーン1には、春休みの中学生女子グループが何組かいました。彼女らは映画の作り手が狙ったところでことごとく笑っていて素直で大変よかったです。ただ、國村隼がオヤジギャグみたい…

信仰告白としてののろけ話

知人や友人に、ある友人の自慢話をよくする。彼女がどんなに素晴らしいかを語る。のろけ話のようなもんである。 ぼくののろけを聞いた旧友は「おまえがそんなに褒めるひとっていないから会ってみたい」と言ったけど、べつのある知人は「でもさ、そのひとだっ…

「おつかれさま」

めちゃくちゃだるい。花粉症のせいか、副鼻腔炎の症状が悪化していて、今日一日ずっとだるかった。薬を飲んで仮眠をとってもいっこうに良くならない。プールで小一時間バシャバシャしてプールサイドに上がったときのような倦怠感が一日中続いてる。砂浜に打…

疲れ

あー疲れた。いま、一生懸命いろいろ調べながら書いていたブログの内容をまるっきりカバーしている記事に出くわしたので、もうやめた。ヘタに調べて情報として価値のある文章を書いちゃおうとしても、そんなもんはとっくに優れた書き手の方々が書いてしまっ…

次の試練は

ご無沙汰してます。 憧れの人といつか対等に話したいと思って、話すチャンスを、ストライクゾーンの球をわざと見逃しながら死ぬほど頑張るじゃん、頑張ったから会えて話せるじゃん、でも話せる時には、対等じゃなくずっと憧れでいてほしいと思ってしまうから…

こわい街

7時前に起きて8時過ぎの電車に乗って乗って乗り継いでようやく大阪に着いた頃にはヘトヘトだった。寝不足で、前夜の酒は抜け切っていない。毎日、大半の時間をベッドで過ごしている男がいきなりこんな大移動をしたら疲弊するのも当たり前だ。はじめて使った…

since1990

引越しシーズンですね。おれも引っ越したい。どこか遠くへ行きたい。でも毎日、ベッドの上でウジウジしてるだけです。そのうち、ベッドで永遠の眠りについてしまった自分にウジがわくのかもしれない……いや、ちょっと笑えねえな。 毎日ベッドの上で…なんて言…

「あの頃はさ、本当どうかしてた、運がよかったよ」

「あの頃のおれはどうかしてたんだよな。毎日何やってたんだろって思うよ。まあ何もやってなかったんだけどさ。でもおれだってこうやって今でも生きてて、運が良かったよ。うん、本当に。大学卒業しても何するわけでもなくってさ、まあ周りのやつらには『夢…

ぐちゃぐちゃアルペジオ

おれはギターが弾けない。ギターは持っている、けど、弾けない。高校3年間、大学2年間、なんかしらのコピーバンドを組んでいつもギターボーカルの位置に立っていたけれど、それでも弾けない。練習はあまりしていない、弾けるわけがないのだった。未だに耳だ…

おれの外部が想像できるか?そもそも、想像したいか?

いま酔っぱらってる。キリッと濃いめのトリスハイボール350mlが安くて、ついつい飲み過ぎてしまう。ひとりでいると、酒を飲むスピードにブレーキがかからないのでいきなりスパートかけてしまってすぐ酔っぱらっちまう。とはいえ、酩酊するほどの量を買う金は…

「おれのおれによるおれのためのブログ」

ブログ書きたくないなあでも毎日書いてきたしなあ、ということできょうもようやく書き出す。 芯から納得できる記事でした。タイトル通りの内容で、文字数も少ないので、ブログを書いても書いてもなんの進歩もない人なんかは読んでみるといいかもしれません。…

水鳥を、白猫を、見るよに彼を。

深い夜に着水した水鳥が立てた波紋、夜闇に紛れた白猫がふてぶてしく揺すぶり落とした木の葉、世界が少しだけ変わった瞬間。彼らを岸辺から見つめる男、彼は世界に何の変化も与えられない。いや、彼だってきっと世界のどこかしらに波紋を投げかけている、彼…

社会

自意識過剰で、何かを見ているときだって、それを見ている自分が誰かからどう見られているか気になってしまう、そんな風だから何事にも没頭できないでいる。 セックスしてるときでも、重力に引っ張られた皮下脂肪が女の腹にたぷんたぷんと当たるのが恥ずかし…

ガネーシャとしてのディーパンが自らこしらえるNo Fire Zone 『ディーパンの闘い』感想文(ネタバレあり)

『ディーパンの闘い』は内戦下のスリランカから難民として脱出したディーパン(アントニーターサン・ジェスターサン)という男が、2人の見知らぬ女と「擬似家族」をつくってフランスで生活していくという筋書きです。 インドの南東にある大きな島スリランカ…

ポジティブシャワー、ネガティブシャワー

シャワーを浴びてるときがいちばん気持ちいい、頭がすっきりして、いろんないい考えが浮かんできて、ものすごいポジティブになる、ついつい浴びすぎてしまう。毎日そうだ。服を脱いで浴室のタイルに足を下ろすまでの時間はただただ面倒で苦痛だけれど、入っ…

スマホール

電車に乗ればみんなスマホを使っていてそれはやっぱり異様な光景なんだろうか。でも誰かが言っていたのか自分の思いつきなのか忘れてしまったけれど、あの狭苦しい一両の電車の中、スマホを使っている人の数だけある小さなディスプレイから自由自在に世界の…

手抜き

1記事1000字で300円なる「労働」を5回した。1記事あたり見直しも含めると45分くらいかかっただろうか。4時間弱で1500円、これがいまのおれの「労働力」だった。それは日本語が書ければ誰にでもできる「労働」、とはいえ、自分がまったく興味のないことを空想…

恋してる相手に送るべきLINEやメールの内容や文体が分からない彼のために知恵を。

ここ数日やけに指先が冷えてしまって、タイピングをするのも億劫です。しかし、いちど書き始めてしまえば、書き終わるまでノンストップ、こんなもん思考の垂れ流しだから、いちど力んじゃえば止めどなく出ちゃんです、もはや止めようがない。小便といっしょ…

イニシエーションとしての弔い、死者ではなく死にゆく者のために。 『サウルの息子』感想文

『サウルの息子』は弔いがおろそかになりがちな現代に、葬儀という通過儀礼の意味、なんのために人は人を弔うのか、という問題を提起するような非常に価値ある作品でした。 まあおれなんかに価値あるって言われなくたって、アカデミー外国語映画賞取ってます…