ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

金縛り

昨日はなぜか夜更かししてしまって朝方、傘をさしながらゴミを出し、どかっと降ってきた雨音を聞きながら寝たら、その雨音に触発されたのかどばっと寝汗をかいてたいそう不快になり、3時間くらいで目覚めてしまった。悪夢を見たような記憶もないのだけれど、…

ほんの少し

ツイッターは、ふだん言えないけど言いたくなっちゃった戯れ言を垂れ流すのにちょうど良いから、ブログは、日記に残すだけじゃもったいない、誰かの心をほんの少し波立たせることのできるかもしれないそよ風のような、しかし到底お金にはならないような文章…

仙人と閻魔の喧嘩

小学生6年生のころ、学芸会の出し物で行われた演劇で、僕は閻魔大王という大役を任せてもらった。ちゃんとセリフと動作を覚え、それなりに役に入り込んで(当時の僕は閻魔大王をどういうキャラクターだと解釈していたのだろう、覚えていない)、建て替えられ…

蚊帳の外から見るエモ 『モッシュピット』ファーストインプレッション

僕は「エモい」という言葉が好きだ。しかし、映画『モッシュピット』で「エモい=感情的」とテロップが入ったときは、イヤな感じがした。 エモい、という言葉を僕が好きなのは、それがほとんど定義不可能だからだ。定義できないからこそ人は、エモい感情に浸…

「こだまの速さで毎日は」

phaさんにならって、ここ1、2年のあいだにこのパソコンに取り込んだ音源をGoogle Play Musicにアップロードしているのだけれど、ぜんぜん終わらない。僕はパソコンの扱い方がよく分からないから、もしかしたらこんなに取り込む速度が遅いのは、パソコンに問…

気の毒なロマンティック・ラブ

大学入学前、村上春樹は学生結婚していたらしいことを知って、「学生結婚してえなあ」と思った覚えがある。未来もまだ何も決まっていないのに、ふたりの愛と信頼で結婚してしまえるなんて、ロマンティックだなあ、と。まあ、そのころの村上春樹の未来が決ま…

女友達

女友達を映画に誘った。彼女の仕事に近い内容の映画だったからだ、というのは口実で、僕はつねに彼女に会いたいと思っている。 どうせだったらトークショーのある日に誘おうとずっと前から考えていたのに、けっきょく上映時刻の4時間くらい前にメールをした…

うたかたにあらがう

俺が大学図書館に行くたびに、いつも同じ席に座っているおじいさんを見る。俺もいつもの自分の席に座る。おじいさんは階段上がってすぐの席に座っているから、自分の定位置に行く際に、俺は彼を必ず見ることになる。俺がこの大学に入学した6年前から、彼はず…

「しあわせなんてただの非日常よ」

ブランキーはベンジーにしか歌えない。はじめて会ったときそんな話をした記憶がある。 俺がディズニーランドと聞いてまっさきに思い浮かべる歌は、大森靖子「絶対彼女」だったけれど、年上のやさしい「古き良きオタク」の兄さんにとってのそれはブランキー・…

引っ越したい

きょうは2、3個、人生を感じさせる文章を読んで、ひるがえって自分のそれについて少し考えてしまった。読んだなかでもいちばん感銘を受けたのがコレ。 就活、就職、転勤、転職。どのタイミングにおいてもTakiさんは状況を楽しもうとするし、アクシデントも自…

高畑充希の演技オードブル 「とと姉ちゃん」第34話の感想文

ゴールデンウィーク前から昼夜逆転生活に戻ってしまって『とと姉ちゃん』をオンタイムで見れてなかったのだけれど、昨日から朝起きるように無理やり切り替えて、今朝いままで見逃してた分を一気に見て、昼の再放送でようやく追いついた。 第34話は、主人公・…

愚にもつかないニートの戯れ言

大学に入る前は、「ひとりの頼れる先輩と、一生添い遂げたいと思うような恋人がひとり得られればいい」とかかっこつけて言っていて、でも半ば本気でそう思っていた。けど、けっきょく先輩なんてひとりもできず、恋人とも続かず、卒業したら遠くはなれてしま…

広瀬すずと松岡茉優が好きです 『ちはやふる 下の句』第一印象

『ちはやふる 下の句』を見た。『上の句』は、何の気なしに見たら傑作ですごく興奮したこともあって、このブログに感想文も書いたから、『下の句』についても書きたいんだけれど、今回はただひたすら涙を堪えるのに必死で、まともに感想するような余裕がなか…

未練

駅の近くのツタヤの返却ボックスに向かう。俺の前を歩くヒールを履いた女の足首が、地面を踏みしめるたびに、左右にぐらつく。歩道と車道の隔てるガードレールのない道で、後ろから車が来ないのを確認して、俺は彼女を右から追い越す。 返却ボックスにDVDを…

むかしの女

ニートにも5月病があるということがわかった。ただ、ニートの5月病って、新生活はじまって以来持続していた緊張の糸が大型連休によって断ち切られてしまってやる気が取り戻せない、というのとは違って、社会であくせく働いている立派な人たちとつかの間のフ…

酔っぱらいとドイツ人とマック赤坂と

昨日誘われるがままに行った飲み会には見知らぬドイツ人旅行者がいた。僕はドイツ語はもちろん英語もまったく喋れない日本語に甘えきった怠惰な人間なので、飲み会中に彼と話すときは友人に通訳してもらった。 飲み会に参加していた女性陣は一次会で姿を消し…

涙の下水道

昨日、早朝、眠れなかったので気まぐれに、嵐のなか歩いた。僕の故郷は台風の通り道だったけれど、実家に住んでいるころ、強風のなか外出したことはなかった。 帰り道で渡った橋の上から眺める川は灰色の濁流となり、暗渠との合流地点はちょっとゾッとするく…

聖母・上原亜衣を忘れないために 『青春100キロ』感想文(ネタバレあり)

ネタバレ多少あると思いますが、セックスだって、精液を出すことだけが目的じゃないでしょう。その過程が楽しいってなもんなんでしょ。つまり結末を知っていても、この映画はおもしろい、ってことです。 『監督失格』の平野勝之が監督するAV女優・上原亜衣引…

見たことはある、でもそれだけ。

俺の部屋はアパートの3階の角部屋にあって、ここのベランダには避難ばしごが設置されている。もしこの家が火事や地震に見舞われ各々の部屋のドアが機能しなくなったとしたら、隣の部屋、その隣の部屋、そのまた隣の部屋の住人たちは、それぞれの部屋のベラン…

うがい

むかし付き合ってた女はよく「消えたい」と言っていて、それは多分、俺がつぶやく「死にたい」と同じだった。俺よりも彼女の方が言葉を大切にできる人だったのかもしれない。俺もやっぱり死にたくはない、ただ、消えてしまいたくなることはよくある。彼女の…