ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

近所の焼肉屋

昼飯を焼肉屋で食べた。子供が生まれてからというもの、焼肉をゆっくり食べることができなかった。しかし今の俺にはできる。昼間、娘は保育園に行っているから。

 

ハラミと牛タンの定食を頼む。ビールも、頼んだ。ホルモンも食べたいと思い、シビレというのを注文。連れはカルビ定食にしていて、一切れくれた。

肉はどれも味が濃くうまかった。

シビレは表面が焦げるくらい焼いた方がサクッとして旨い、と最後の一切れで知った。

焼肉のタレがうなぎのタレのような味だった。肉につけて食べてるときは「うなぎのタレ」風だということには気づかなかった。

気づいたのはおかわりの白米にタレをぶっかけ食べたときのこと。おかわり無料の白米は「大・中・小」から選べる。残肉量的に「中」が妥当だと思ったが、白米は椀の縁から顔を出していた。大盛りといっていい量だ。

当然、白米より先に肉の方が先になくなったので、止むを得ずタレをぶっかけて平らげた。人生ではじめて焼肉のタレを米にかけて食べた。はしたない行為だとは思う。でも先日ワイドショーで「うなぎのタレおにぎり」を見かけたので、焼肉のタレがけ飯もアリだろうと判断した。結果、うなぎのタレの味がした。しかし、俺が「うなぎのタレおにぎり」を想像しながら食べたから、うなぎのタレ味に感じただけかもしれない。思い連れに聞いたら「うん」と言われた。連れは肉につけて食べてるときから、うなぎのタレっぽい味に気づいてたらしい。

ビールを飲み干したわれわれに「お水いりますか?」と店員が聞いてくれた。この店はテーブルの変化に気づくのが早い。皿が空になるたびに手早く片付けてくれていた。「ください」と頼んだら、カウンターに待機していた茶色い液体入りのジョッキが運ばれてきた。この店では「お水ください」と言うと、薄めの麦茶をもらえる。俺は薄めの麦茶でうれしかったけど、薬飲みたい人は「薬飲みたいのでお水ください」と言うほうがいいかも。

あと、麦茶って書いたけど、もしかしたらウーロン茶だったかもしれない。もう忘れてしまったな、というか、その茶色い液体を飲んでるときもそれが麦茶なのかウーロン茶なのかちゃんと認識してなかった気がする。

 

この焼肉屋は、白米は「中」でも大盛りで、焼肉タレがうなぎのタレに似た味で、店員は開いた食器を迅速に片付けてくれて、お水は薄めの麦茶(かウーロン茶)だった。俺はそんなことどもを次回来店時には忘れてしまうんだろうな、と退店時に思ったので、なんとなく書いておいた。

シビレは焦がして食うと旨い、というのはこの店に限った話ではないかもしれないので、覚えておくといいかもしれません、すでに知ってるかもですが。あるいは、俺の舌に限った話かもしれませんが。