さいきん
最近はじめて「カイジ」を読み始めた。
「鉄骨渡り」にマジで手に汗握ってしまった。人はみな孤独に自分の前に浮かぶ鉄骨の上を歩いている。それぞれの鉄骨から離れることはできず、我々は互いに支え合うことは不可能かもしれない。けど、隣のアイツも孤独と恐怖に震えながら歩いてるんだと気づくだけで、人生は幾分マシになるんですね。人間みな孤独、という点でしか我々は共感しあえない。自分の鉄骨は自力で渡りきるしかない。声をかけあうことしかできない。
利根川の言う、コイツらは命がかかった場面でも真剣になれないんだ、みたいなセリフに落ち込んだ。俺もそういう人間だから。
カイジはコマ割りが決まりきっていてテンポがよくサクサク読めるのもいいっすね。
フランク・キャプラ『素晴らしき哉、人生!』をはじめて見た。
2週間くらいかけてゆっくり見てしまった。こういういわゆる「名作!」みたいなの全然ちゃんと見てないから今年中にサクサク見ておきたい。
ダンスフロアが割れて地下のプールに落ちるとことか、レコードの回転を利用して肉を焼いてるのが良かった。あと川への飛びこみ姿勢がすばらしい。
フィルマークスで他の人の感想を見てたら「ラストの天使とのくだりが最高におもしろいんだけど、そこに至るまでが長すぎる」というのがいくつかあって共感できなかった。ジョージ・ベイリーという男が「出発できない」という主題がおもしろいのであって、「人生はすばらしい」なんて物語だとは思えない。
今日は履歴書を送り、部屋を軽く片付け、洗濯機を2回回し、請求書を郵送し、コンタクトレンズを買って、ツタヤの返却に行った。山田太一脚本「岸辺のアルバム」を4話まで見たんだけど最高におもしろい……家父長制が完全に死に絶える寸前を生きるお父さんは、会社で戦後世代の若者の突き上げに心痛める。その一方で家に閉じ込められたお母さんは見知らぬイケメンからかかってきた電話に心ときめかせ、「浮気のご提案」にドギマギしている。小島信夫『抱擁家族』みたいなお話を、テレビドラマでやっていた時代があったんだなあ、すげえ、と思いました。《抱擁家族–岸辺のアルバム–家族ゲーム》って感じになるのかな。
ソニックマニアのタイムテーブルが出た。
D.A.N.とカサビアンと電気グルーヴと!!!が被っていて、かなり落ち込んでいる。リアム・ギャラガーは楽しくなるんだろうか、不安。俺の高校生時代、最大級の後悔のうち2つはオアシスとエルレガーデンを目撃できなかったこと。
パフュームはじめて見ることになるので楽しみだ。でもけっこう早くから待機してないと見れないんだろうなあ。
翌日のサマーソニック1日目は大森靖子が出るので行きたかったけど、金もないし体力もないので無理だろう。行くことになったとしても、カルヴィン・ハリスと欅坂と佐野元春の被りもしんどかっただろうな。