ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

手癖

夏と変わらない格好で玄関を出ると肌寒かった。アパートのエントランスを出ると、日が肌に当たる。突き刺す日差しではなく、あたかかく包みこむような光だ。軽い風が肌を撫ぜる。光と風の混ざる季節がやってきた。秋だ。 クロネコヤマトの緑の台車が家の前の…

ホームラン

5打数4安打3打点。小学6年生の遠足、青々とした芝生のうえ、クラス対抗で戦った野球大会での、おれのバッティング成績だ。こんな数字をおれが忘れないのは、5、4、3という並びの良さのせいもあるだろうが、それだけ打ちまくって活躍できたことが嬉しかったか…

断片的に

一人称が定まらない。 どの代名詞を自分に当てはめるか決まってはじめて、自分のことがわかるようになるのか、それとも、自分のことがよくわかるから、一人称が決められるのか、その辺のことはよくわからない。 そもそも、人が一人称を使う理由はなんだろう…

「君の名は。」感想文?

『君の名は。』はきっとこれから何度も見ることになるだろうな、と思えるほどいい映画だった。この作品を見るにあたって新海誠の『ほしのこえ』、『雲の向こう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』を見ておいたんだけど、この男はずっと同じことを繰り…

黒子ちゃん

ペットボトルから水を飲みながら、急いでエスカレーターを歩いていたら、右足のサンダルの先がステップに引っかかって、つんのめった。右手にペットボトルを持ち口にあてて東京のエスカレーターを歩いていたおれは、体を右手で支える代わりに、右胸を手すり…

外濠-神田川(御茶ノ水付近まで)

市ヶ谷駅近くから飯田橋辺りまでの外濠が好きだ。電車は、外濠の東側を水面とさほど離れていない高さで走る。昼間の車窓からは、釣堀に糸を垂らす人々や水際のテラスが見え、夜になると、対岸の街明かりが水面に揺らめく。対岸を歩いて、走る電車と外濠を眺…

趣味

すべてをゆだねてしまえたらどんなにラクか、と思いながらも、そんなことはできない。母が買ってきた派手なトランクスを履かずに捨ててしまった中学生の頃からわかりきってることだ。 けっきょく、おれにも「趣味」のようなものがある。何かに触れたとき、そ…

痛み

なんだかずっと気分がすぐれない。 それは、このごろ虫歯に悩まされてて、昨日かかった「人生初」の歯医者にいきなり親知らずを抜かれ、治療後に襲ってくる痛みと違和感のせいであり、そして、自分の生き方のふらふら具合に若干嫌気がさしているからでもある…

すいかは祭り

すいかも食べてないのに梨の季節がやってくるのかあ〜 — らさ (@massarassa) 2016年8月19日 すいかも梨も、りんごでさえも、味としてしか感じてない。実物を味わっていない。 — らさ (@massarassa) 2016年8月19日 @massarassa じゃあスイカの感想で4000字く…