ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

キューユー

「おまえが前にかかった病気と似たようなの、俺も患った」と慌てたようすでLINEしてきた旧友と、メッセージを数往復させたのだけれど、とつぜん既読も付かなくなったので、1週間後LINEしたら、既読無視に状態が変わったのでまあ良しとしている。 僕は彼と大…

出し入れ

入ってくるものがないと、出したくなることもない。 さいきん、映画見たり本読んだり(一応)完成されたものに触れる機会が極端に減っているから、ブログを書く気にぜんぜんなれなかった。そのいっぽうで、人間関係という、続く限りは永遠に完成しない(はじ…

ひとりきり

きょう。 人身事故で電車が遅れる。「死ねよ」と小声で呟いたあと、もうその人は死んだのかもしれないと思う。 ものすごい寝坊して夕方の約束時間に90分も遅れてしまったのに、彼らはぜんぜん顔を歪ませなかった。頭が上がらない。仙人は自転車の上で笑う。 …

わからないまま

「運転手さん、人が倒れました」という女性の声を合図に、多くの人を乗せたバスはゆっくりと停車する。バスの中央部に、目を閉じて口から泡を吹き、手足を小刻みに震わせている男がいる。人を掻き分け歩み寄った運転手が男に声をかけるが、応答はない。運転…

お金②

人と寝食を共にするのは2泊3日が限界……。 俺はいびきがとてもうるさくて、彼に迷惑をかけてしまう。そのことをとても申し訳なく思う。彼は睡眠不足となり、俺は申し訳なさで心が重たくなる。 マイルームルールを知らない彼は、俺の生活を乱す。とはいえ、そ…

ドアの話

そのATMはとても狭くて、ドアを押し開いて入っても、ドアと垂直に接している面の壁にすり寄らないとドアを閉められないほどだ。防犯の観点から見れば、人ひとり入るのがやっとというATMルーム(?)の広さは良いと思う。悪いひとが押し入ろうとしても、彼が入…

がっかり

ちょっと前、旧友と近況を報告しあったときに、「オマエにはがっかりしたよ」と言われた。 学生のころから無職時代まで、俺の孤独はその旧友によって埋められていると言っても過言じゃなかった。だから、彼が去りそのとき俺は徹底的に孤独になるのが道理だっ…

遺言

故人のことを思い出す日に、門をくぐってやってきた人たち。そのうちの何人か。自分たちの近況を雄弁に語ってくれた方々。遺族はみな人見知りぎみだから、そんなに親しくない弔問客は、沈黙を嫌って気を遣ってか、たくさん喋る。 なんかの木箱を家の倉庫でひ…

『ジュラシック・パーク』見たよ

『ジュラシック・パーク』見た。去年の暮れ帰省したときに録画しておいたのを見た。 (ここから先に書かれることはほとんど事実を知らない人の憶測・妄想です)。 恐竜を現代に甦らせ、とある島に恐竜テーマパークをつくりあげたハモンド博士だったが、その管…

実家

実家から歩いて10分ちょっとのコンビニに向かって歩を進めてたら、しとしと雨が降りはじめて、30秒後には全身びしょびしょに濡れてしまっていた。街灯のない真っ暗の農道に雨宿りできる場所はないけれど、どうせすぐに行きすぎるスコールだったし、夜のコン…