ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

きょうのこと

六本木の大きなビルの一室で打ち合わせ。ロボットみたいな受付のお姉さんが部屋まで案内してくれた。お姉さん、と言ったけど、俺より年下なんだろうな。受付のお姉さんも、甲子園球児も、俺よりずっと大人に見える。お姉さんは視線は確かに俺の目に合っていたけど焦点が合っていなかったのでロボットに見えた。

打ち合わせ、11:00〜12:00と言われてて俺はてっきり「11時から12時までの間に来てください」ってことだと思ってたがしかし、家でシャワーを浴びながらひょっとして「11時から12時まで話しましょう」ってことだったのでは……と思い至り急いで家を出たけど間に合わなかった。案の定、オフィスの応接室を11時から12時まで押さえてくださってた、ので、大変な迷惑をかけてしまった。

 

打ち合わせを終えたらまっすぐ家に帰った。ケンタッキーで4ピースセットとコールスローとビスケットを買って帰り、『マスター・オブ・ゼロ』シーズン2の7話、8話を見ながらふたりで食べた。今のところシーズン2だとイタリア編と「ニューヨーク、アイラブユー」が好き。俺はニューヨークに一度も住まないまま人生を終えてしまっていいのか、とか最近思う。『マスター・オブ・ゼロ』と『A子さんの恋人』のせいです。でも、上京とは違って、ニューヨークはほんとうの目的がないと行っちゃいけないような気がしている。そういえばずうっと前にツイッターで昔から相互フォローしてる方が「ブログおもしろいね、ニューヨークに行ってみてよ」となぜだか言ってくれたことがある。なぜだったんだろう。

あ、あと、フランチェスカと良い雰囲気だったのにあと一歩踏み出せずタクシーで帰るデフの表情長回しもたまらんかった。

 

食休みしたあと、銭湯に行く。ここ最近銭湯に行ってなかったから鼻炎が悪化してるっぽくて、寝起きが悪かった。ここに来て「ひよっこ」を2連続見逃してる。俺が大学にまともに通えなかったのは、鼻炎、蓄のう症のせいだったんだと最近気づいた。あの倦怠感は尋常じゃない、まともには生きられない。銭湯は最高の加湿器、入る加湿器。最近の子供がアレルギー性鼻炎になりやすいのって、湯船に浸かったりする機会をシャワーとかに奪われているからではないか?テキトーなことを言っています。

銭湯は昼過ぎだったので老人が多かった。体を洗って疲れたのか、風呂椅子に座ったまま寝ている老人を3人見た。

 

銭湯から戻って支度をして再び六本木に舞い戻り、EXシアターでペトロールズ×ceroを見る。ペトロールズはそんなに知らなくて初めてライブ行ったんだけど、3人の歌声のハーモニーがことの外良かった。もっと長岡さんのワンマンなバンドだとばかり思い込んでいた。ハイハットの音が気持ちよかった。

cero、2015年末にイベントCLUB SNOOZERくるりとの対バン(だっけ?)以来だったんだけど、最高だった。あの頃よりずっとパワフルでエモーショナルでアンサンブルだった、まああの頃だって個人的にはくるりより断然好きだった。

マイ・ロスト・シティー」から始まったんだけど、あの曲の入ったアルバム、大学生の時ひとりで聴きまくってたのでひたすらにエモくなった。カラオケで歌うと必ず失敗するんだよなー。人前で歌ったことは多分ない。『Obscure Ride』も大学卒業後ひとりになってからずうっと部屋で聴いてた。小沢健二岡村靖幸パスピエ前野健太cero、そして大森靖子はひとりで聴いてたので思い入れが強い。洗濯物を干してた記憶が蘇る。洗濯干しながらこの6組のアーティストのどれかを必ず流してたんです。

cero見ながら、これが聞けるんなら今の日本に生きてて良かったわ、と思えた。冗談じゃなく。ニューヨークに、いなくても、いいや。ニューヨークに行ってやりたいことなんてひとつもないし。ニューヨークには銭湯もないだろうし。