ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

凡庸になっていく

いま住んでる部屋は2階にあって、妻が出かけるときは2階の窓辺から手を振って見送る。彼女の背中が隣家の庭の木のかげに隠れて見えなくなるまでそうしている。俺が出かけるときは妻が窓辺に立ってくれる。

来週から住む部屋は1階にあって、ちょっとした庭もあるのだけれど垣根があるため、窓辺から互いを見送ることはなくなる。

出かけるとき振り返り、窓辺に立つ妻とその腕に抱かれたあかんぼうを見るたび、もうすぐこの光景は見れなくなるんだなと思ってさびしくなる。新しい生活は楽しみだけれども、家族3人プラス猫1匹ではじめて住んだ部屋から離れるのは名残惜しい。

 

今日は生まれたばかりのころ娘が世話になった病院を5ヶ月ぶり訪ねた。生後間もない赤子を見た。5ヶ月前の娘を思い出して思わず微笑んでしまった。こうやって俺はどんどん凡庸になっていき、卒園式で泣いたり、「はじめてのおつかい」に胸を熱くしたりするようになるのかもしれない。それはいいことだろう。