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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

夢日記(ゴルフコース)

日記

体調が悪くて今日はずっと寝てた。夢を見た。

 

 

実家からほど近いゴルフコースに、家族4人で来ている。誰もゴルフをする気はなく、各コースのティーからカップまで、4人全員それぞれの速度でひたすら歩きつづけている。それぞれの速度で歩いているが、先に行く者もいなければ、集団から遅れる者もいない。付かず離れずの距離を互いに保ち、何か話しながら、比較的ほがらかに、春のゴルフコースを散歩している。

 

6番ホールで水分補給のために我々は足を止めた。このホールには華奢な女子高生の膝小僧くらいの大きさの穴があって、そこから湧き出す水はうまいと評判だ。その穴は隣の7番ホールとの段差に穿たれている。7番ホールには大きな池があって、そこの水が地下を通って、この穴から出てくる。池から直接すくった水は血のような味がするのだが、この穴から出るときには、水は柔らかく、そして甘くなる。穴に紙コップを当て、水を注ぐ。みんなそうやってここの水を飲む。

 

座って水を飲んでいると、小高くなった7番ホールの方の木々の隙間から、青ざめた女の顔が見えた。ゴルフ場に入ってから私たち以外の人間をみとめるのは初めてだった。立ち上がってその方を見てみると、女の足元には小さな男の子が痙攣しながら倒れている。

 

父は彼女たちの元に駆け寄った。「大丈夫ですか」と声をかけると同時に、向こうからゴーカートに乗った救急隊がやってくる。父は私たち家族の元に戻ってきて、いっしょに事のなりゆきを見守った。

 

その男の子の母親が言うには、男の子は石ころを喉に詰まらせたらしい。馬鹿な子だ。ふたりの救急隊は真剣な表情をして、男の子を芝生のうえで転がしていた。そんな方法で石ころは出てくるのだろうか。疑問に思うが、私たちは一切口を挟まない。

 

1分くらい男の子は転がされ続けたが、彼はまだ石ころを吐き出さない。やがて痙攣も止まり、まったく動かなくなってしまった。

 

すると私の斜め前で腰に手を当て事態を見守ったいた父が、男の子の元へ歩き出した。救急隊を押しのけ、「しょうがねえな」と言いながら父は男の子の足を片手で掴み、彼を振り回し始めた。どこかの外国人プロレスラーが入場時に鎖を振り回すパフォーマンスをしていたがちょうどあんな感じだ。

 

男の子は何度も芝生に叩きつけられた。父は制止しようとする救急隊を、男の子で殴り倒した。男の子の母親は気を失い、私と母とキョーダイは、立ち尽くすしかなかった。私は自分の体格を思い出し、自分が父に振り回されることはない、という事実を思い出して安堵した。やがて警察が来て、父は逮捕された。賠償金の支払いで私たち一家は路頭に迷うかもしれないと思いつつ、パトカーを見送った。

 

夕暮れのゴルフ場に横たわる男の子はもちろん事切れていて、彼の母親は、柔らかく甘い水で、息子の汚れた頰を濡らしつづけていた。男の子の喉につっかえてた石はいま、母の左手のなかにある。