ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

10月19日

東京国際映画祭(TIFF)の運営が最悪で、開催まで1週間を切っているのに、チケットがろくにさばかれていない、チケットサイトのシステムが脆弱なのが原因で、サイトにつながらない、購入画面までたどり着いてもホワイトアウトになる、決済完了したのに席が確保できていない、挙げ句の果てにはサーバーダウン、復旧まで3日以上かかるという始末、「おわびメール」も非常に行儀が悪いし、救いようがない、TIFFは2014年に「ニッポンは、 世界中から尊敬されている映画監督の出身国だった。お忘れなく」というキャッチコピーで炎上したのが記憶に新しいけれど、本当どうなっちゃってんだよ。

今日は土曜日のチケット発売時にシステム事故でチケットを取れなかった人対象の発売日で、ひとり4枚までチケットを取れるルールだった、4枚まで、と言われると、せっかくだし4枚取るか、という気分になってしまうもので……うまいこと乗せられてしまった気がする。

さんざん映画祭の話をしたのになんだか恥ずかしいのだけれど、ようやくポール・トーマス・アンダーソンマグノリア』を見て泣いた、PTA作品は好きだけど作品時間が長いからこの大物にはずっと手をつけられなかった、しかしこれは『ブギーナイツ』に並んで最もサクサク見れるやつだった、億劫がらずに手に取るべきだなあ……落下に始まり、座れ、座らない、座りたい、座ろう、立たせて、ダメ、そして落下に終わるのがおもしろいと思ったけれどそれをまとめて語る力は俺にはない、ただ座ったり落下したりするときにそれぞれの事態が好転していく感じが俺にはグッときたのだ。動き回り喋りまくっていたトム・クルーズが、時間が過ぎるのをじっと待ちながら虚ろに正面を見つめ、立ち上がり歩き出し再び座ったときその目に涙を浮かべ、誰がお前のために泣くかコックサッカー、と言ったそばからぼろぼろ泣いて、死なないでくれよアスホール、と嗚咽するのにはもらい泣きするよそりゃあ。

夜中走った、そんなに長い距離は走らない、洗濯機が回りはじめ脱水が終わりかけるまでの時間、『球体の奏でる音楽』がいちど鳴りおわり、2回目のアレアレアレが聞こえはじめるまで、ゆっくり走った、日曜日に、まんまるだね、いや、ちょっと欠けてるか、とキョウダイと話した月が半分くらいになっていた(「キョウダイ」より「キョーダイ」と書いた方がよかったな、とずっと思ってる)、帰ってきてシャワーを浴びていたら連想的に高校時代の体育の授業が思い出され、同時に過去の自分のかっこ悪い振る舞い、というか心持ちが、なぜだか蘇ってきて気分が重くなった、ランナーズハイにすらなれねえのか、それとも快感に慣れていないから気持ち悪くなっただけか、走り続けないといけないのか、座っている「だけ」では、事態は好転しないのか。