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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

ひとりきり

きょう。


人身事故で電車が遅れる。「死ねよ」と小声で呟いたあと、もうその人は死んだのかもしれないと思う。


ものすごい寝坊して夕方の約束時間に90分も遅れてしまったのに、彼らはぜんぜん顔を歪ませなかった。頭が上がらない。仙人は自転車の上で笑う。


いままで100メートルを11秒前半で走ることができる頭の良いやさしい人だと認識完了していたはずの男が、ワンルームでおもむろにバイオリンを弾きはじめて、まったく驚いた。とてもかっこいい。



俺が話すむかしの女のはなしは「美化が過度」だと言われた。酔っぱらっていたから、逆から読んでも「びかがかど」かと一瞬おもったけれど違ってた。
とにかく俺はむかしの女を「美しい化」してしまう傾向があるらしい。俺はたしかに昔あった出来事を美化してしまうようなちっちゃい男だけれど、でもひとつだけ言っておきたい。
むかしの女はむかしからずっと美しい。
これからの女もむかしからずっと美しい。



恋をすると、いままで知らなかった自分の新たな一面を知れる。
恋をした俺は、女の心を救えると思っている傲慢なところがある自分を、母性の面影を女に要求するフシがある自分を、苛立ちをその都度伝えないがゆえに怒りが一定数溜まったところで怒ってしまう自分を、知った。そんなことを思い出す。

 

それぞれが変なひとってことを、忘れがちだなあ、ときのう感想したことを、わざわざ思い出しにいきながら、きょうが終わっていく。
明日はひさしぶりに未来をつくる日になるかもしれない。



さいきんの悩みは、ひとりきりだったときの感覚を思い出せないということ。