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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

尿意

雑記
まだカーテン開けてない、というか起きてからずーっと横たわってるけど、今日がいい天気っぽいのはわかる。

幼いころは起きたらすぐおしっこしてたのに、図体だけは大人になってからというもの、目覚めから何時間も小便にいかないことがザラだ。宵越しの小便を体内に溜めるのはあんまり体に良くなさそう。というか、体があんまり良くないから、朝目覚めてすぐにおしっこ行きたくならないのかもしれない。単純に、膀胱が大きくなっただけか。

遠いむかし、修学旅行の高速道路を走るバスのなかで、どーしても小便に行きたくなってしまった。しかし、おしっこ行きたいのでバス停めてください、と言えるわけもなく(男はペットボトルに放尿すればいいからね、でもそのときの俺はそうしたくなかった)、どうしようかと思案した結果、「吐きそう……」と隣の友人に嘘をついた。俺の「不調」(仮病)を先生に伝えようとする彼に「大丈夫だから……言わないで……」と消え入りそうな声で言う。体調の悪い人ほど気丈に振舞おうとする傾向をいかしたナイスな演技。
彼は心底俺のことを心配してくれて、けっきょく前方に座る先生のもとへ行ってくれた。友人に連れられてやってきた先生と、二、三言葉を交わした結果、5分後、バスはサービスエリアに停まった。

友人と先生に付き添われてトイレへ向かう。彼らは俺が吐くために御不浄に行くと思ってるが、俺が顔を歪ませてるのは純粋な尿意のためだ。
背中さすろうか?と言ってくださる先生のやさしさを断り、個室トイレの鍵を閉め急いで制服のズボンとパンツをおろし便座に腰かけた俺は「うっっ!オエっ……げほげほ」なんて言いながら、たっぷり放尿した。

トイレを出て伏し目がちに、だいぶ良くなりました……と口を拭いながら言った。先生に背中をさすられながら、クラスメイトたちに心配されながら、座席に座った俺は大変すっきりしていたのだけれど、急にケロリとするわけにもいかず、車内のカラオケ大会に混ざりたいのに混ざれず、眠ったふりを決め込んだ。

けっきょく、宿に着いてから要らぬ薬を飲まされ、さっきのいまで食欲旺盛だと不審に思われるだろうからと考慮して夕飯も少ししか食べず、その日は心底つまらぬ思いをした。悪いことしちゃったな、とふつうに気分も落ち込んだ。


ちょっと前までの俺はかなりの頻尿で、映画館に行くと、劇場内に入る前に1回、予告編終了間際に1回トイレに行っていた。搾り出すようにおしっこを出して、少しでも安心しようとした。もちろん終映後も小便器へと急いだ。
頻尿は治ったものの、鑑賞中に尿意が来る不安は未だ拭えず、本編開始前に2回トイレに行くという習慣は捨てていない。とはいえ、誰かと連れ立って映画を見に行くときは、上映前にトイレに行きすぎると興がそがれるだろうと思い、1回だけで済ませるようにしている。