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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

やさしさ

「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって こんなにもすれ違って それぞれ歩いていく」を前提として捉えるひとがいる一方で、その現状を変えたいと願っているひともいる。アイツだってむかしはこっち側だったのに。

 

帰りの電車、ふたりが残った。彼は「アイツとオマエのこと、むかしのようにいじれなくなってしまったよ」と言っていた。「アイツ」のことをいじれないのは、「アイツ」が立派になったから、「オマエ」のことをいじれないのは、「オマエ」のこと笑えなくなったから、とは言わなかったけど、わかったよ。
さいきん「言葉にしなくてもオマエなら気づいてくれると思ってたから言わなかったけど、オマエ思ってたよりバカなんだな」って言われることが多い、って笑い話をした後だったから、彼が最後まで言わなかったのは救いだった、やさしさだった。


帰ったら何するの、と言われて就活がんばるわ、って言ったけれど、きょう全然がんばれなかったよ。俺さ、いつの間にか、「働きたくない」が「働けない」になって、今はただただ恐いにさいなまれているよ。


とりあえず、口先だけだけど、いまのところハローもグッバイもサンキューも言えてる。このままじゃそう遠くないうちに、本当に何にも言えなくなってしまう日が来る。


さっきニュース番組のスポーツコーナーで、スタメン落ちした4番バッターに対して「成長するためにはこういう時期が必要なんです、それは自分で乗り越えるしかない試練です」と、かつてのチームメイトが言っていた。俺は、4番バッターでもスタメンでも何のプロフェッショナルでもないけれど、ちょっと響いた。俺には俺の闘いがある。