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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

6月21日→6月19日

かわいそうでしかたがない。
みんなのことを心配し、そのストレスに心を押しつぶされると同時に、自分のいま感じる圧倒的な孤独と、これからもそれがつづく予感に身も心も締め付けられながら、もしかしたら、自分の来し方すらも後悔しつつ死んでった人のことが、かわいそうで仕方がない、そして、彼女の終わりの一因に自分がなってしまっていること、やるせない。

 




こういう日だし、ということで電話してみたけど留守電になったので、iPhoneをベッドに投げた後、ひさしぶりにおもいっきり泣いてるところへ、折り返しがあった。やり過ごそうかなと思ったけど、着信音を聞きながら、あるいは、この電話を取れば彼の耳元でおもいっきり泣いてやれるかもしれないと、甘えた気持ちが浮かび上がってきたので、その感情に任せて、電話を取った。
ここ1年でいちばん元気そうな彼の声になんだか安心、というか拍子抜けしたから、電話を取る前に抱いていた甘えは懐にしまっちゃった。
「鼻詰まってるみたいだけどどうした?」という問いかけには、きょう部屋の掃除してたらホコリ被っちゃってアレルギー性鼻炎が、とウソをついた。本当はさっきまで泣いてたからなのにね。




俺たちは、互いの涙を共有することができない。でも、あの日だけ、あの日だけは、彼女の体が燃えたあの日だけは、震える肩に手をおいて涙に濡れる手の甲をさすってあげたり、むせび泣く背中に哀れみの視線を投げかけてみたりした。こっちはこっちで、いつまで経ってもあたふたする彼を、自分が涙を出すことで制せるのではないかと思って打算込みで泣いてみせたりした。制せた。

 

なんでこんなことをここに書くんだろう、と思う。わかってる、誰にも言えないからだ。誰にも言えないけど、誰かに言いたい。だからここに書いている。

 

 

去年までは、「今日何の日かわかってるよね? メールでもいいから連絡してあげてね」という連絡が来ていたけれど、今年はそれがなかった。だから俺は自分の意志で連絡をした。
もし、俺が働いていたら、自力で生計を立てていたら、どうだっただろう、と思う。
いまのように後ろめたさを感じずに素直に心配し気軽に連絡が取れるようになるのか、それとも、彼に頼らなくても生きていけるからと彼の存在をまったく気にかけなくなるのか。

俺たちはまだ互いの涙を共有できそうにない。