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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

こわい街

7時前に起きて8時過ぎの電車に乗って乗って乗り継いでようやく大阪に着いた頃にはヘトヘトだった。寝不足で、前夜の酒は抜け切っていない。毎日、大半の時間をベッドで過ごしている男がいきなりこんな大移動をしたら疲弊するのも当たり前だ。はじめて使った青春18きっぷは同行者が買ってくれたもので(とはいえいつだって父の金を使ってるのだから、人の金以外使ったことがないと言えばその通り…)、いまはその同行者が取ってくれた、窓からは通天閣が見える、独房のような三畳間に横たわり、スマホからこれを書いている。


明日はお金を払ってくれた人のお手伝いに徹する一日。まあ、お手伝いするからお金払ってもらったわけなんだけど、とはいえ、この旅はおれの価値観をけっこう強めに揺さぶっている。


端的に言えば、おれは、この宿の周りを歩いている浮浪者たちのようにはなりたくないし、こんなタバコくさい三畳間には慣れたくないし、頭は常にクリアでいたい。いままでおれは、落ちぶれることに対して軽い羨望を持っていたのだけれど、その羨望がバカらしいものだってことを今日は実地に学んだ。


こわい。こわい街だ。早く夜が明けてほしい。


奇妙な鐘が鳴っている。