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ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

横臥からの革命はない

 勉強家な友人がいて、でも彼女は自分が猛烈に勉強するのは惰性だ、と言っていて、それに対して、同じ惰性でもおれがずっとベッドに横たわっているのとオマエが図書館で座って本を開くのとは全然違うしそれを惰性だって言っちゃ共感は得られんよ、とおれは返した。彼女は不服そうな表情をしていたけど、おれに譲歩する気はなかった。

 

今日選んだあみだくじの線がどこに続くかはわからない
怠け者な私が毎日働く理由

宇多田ヒカル「Letters」


その彼女の勉強はひとまず落ち着いて、こないだこっそり彼女のツイートを見たら 「柄じゃないけど、ここまで頑張ってよかったと思った」とあって、なんだか裏切られたような気分になった。でもまあ彼女が当時話していたのは、惰性という意味では勉強も横臥も同じということで、同じだけの効用が得られると言ったわけじゃないのだ。

そういえばあの頃彼女は、私だってずーっと寝ていて満たされるんなら私だってそうしたい、と言ってた。いやおれのどこが満たされてるんだよ、とおもったけどいまならわかる。あの日々のおれは、毎日丸太ん棒のように寝ていても、親の愛を受けられていたし、毎週の休みには恋人が添い寝してくれてたのだ。しかしその愛と恋人が彼方に去ったいまならわかる、あの頃のおれは確かに満たされていた。

 

I'll start the revolution from my bed

Oasis 「Don't look back in anger」 


 おれの横にはヨーコがいない、なぜなら、おれはジョンじゃないから。