ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

大森靖子の音楽と俺の人生のシンクロ率100%がたとえ一瞬だとしても「クソカワPARTYツアーファイナル 人見記念講堂」感想文

いまの俺は人生でもっとも大森靖子の音楽を必要としているときなんだな、ということがわかったツアーファイナルだった。 『クソカワPARTY』というアルバムにはこの1年で結婚し、出産・育児に突入した俺(と妻)にとって大切な言葉が詰まっている。 特に、《薬…

雪合戦禁止法

「雪合戦禁止法」を見て、やさしい気持ちになる。詩的なフレーズだと思った。 そもそも「合戦(かっせん)」は「敵味方が出会って戦うこと。戦い。戦闘」という意味の穏やかでない言葉だが(小学館 精選版 日本国語大辞典)、そこに「雪」の一字がかぶさると児戯…

粛々

ハロウィンの渋谷でトラックを横転させた連中が捕まったらしく、それを賞賛する声がTwitterにはあふれかえっていて、嫌だなと思う。ああいうお祭りの雰囲気に流されて気が大きくなった結果、人の物をぶっ壊したらお咎めをくらうのは当然だ。でも、彼らの逮捕…

自分がいや

音にいらだつことが多い、娘の泣き声、猫の鳴き声、隣人の生活音、家の中で聞こえるそういう音は俺をいらだたせる。音からは逃げられない。 しかし、俺自身もけっこううるさい人間で、いびきはかくし、鼻はずるずるだし、くしゃみはでかいし、家ではよく喋る…

娘に歯が生えたり、バスローブが必要になったり。

娘、やがて生後7ヶ月。1週間ほど前に下の歯(右)が生えてきたと思ったら、もう下の歯(左)も姿を見せはじめた。今日、風呂に入れてるとき泡のついた指をしゃぶっていたので口元から外そうとしたら、その歯に触れてしまった。もういっちょまえに硬かった。柔ら…

僕はブログに駄文を書きつづけます

僕はこのブログに、たいしたことを書かない。自分にとって大切なことはそれなりに書いてきたけれど、そういう文章にしたって、できれば、僕以外すべての人にとって無意味であればいいとさえ思っている。僕にとってだけ意味のあることが本当に大切なことなん…

久しぶりに徘徊

娘にミルクを飲ませ寝かしつけたあと、テープ起こしの作業を終わらせ、いくつかメールの返信をすると24時半で、なんとなく神経が高ぶっていた。静めるためにアルコールがほしい。そう思って、妻と娘と猫が寝静まった部屋から忍び足で出る。玄関ドアを閉める…

実在主夫日記

寝床でスマホから原稿を書き、寝たのは午前4時だったので、寝坊する。すでに妻が娘のおしめを替えてくれて、ばたばたと出勤準備している。昨日出張から帰ってきて、今日も仕事。おまけに今日は部署の飲み会があるという。出産から半年で職場復帰し働く妻に、…

生きるのって大変

最近、あかんぼうが寝返りを打たないことにふと気づいた。引っ越してからだ。引っ越す前は畳のうえに敷布団という比較的硬いフィールドにいたから寝返りを打ちやすかった。しかし今はふかふかのベッドマットに寝かせているので、マットレスに体が沈んでいる…

日記20181104

昨日飲みすぎてしまい、今朝はうだうだと起きた。アルコールが副鼻腔炎をひどくしていてなかなか起きれなかった。妻に「病院行ってね」と言われる。5年くらい前は通院していたのだが、あれは対症療法に過ぎなかった。医者本人は「手術で怖い思いするより、薬…

なるべくずっと一緒にいようよ

日付変わって11月から主夫になる。日中、妻が働きに出て、僕は0歳児の面倒を見る。 これまでフリーライターとして働いてきて、それなりに経験を重ね、仕事量も増え、自信もついてきた矢先の決断。なぜ主夫になるかといえば、妻のほうが僕より稼げるから。実…

黒くて固そうな犬

夢を見た。僕は犬の散歩をしている。黒くて固そうな、現実の僕が知らない犬。多分、夢のなかでも僕とその犬は親しい間柄にはない。 ちょっと目を離している隙に、黒くて固そうな犬はどこかに消えてしまった。探していると、ある豪奢な家の庭が掘り返されてい…

引っ越した

約300日前に書いたブログには、海の近くの家に最低でも「2年近く」いると書いてあったが、けっきょく1年弱で都内に戻ってしまった。 しかし「週刊SPA!」にお世話になりはじめてまだ1年しか経ってないのか、濃い1年だった。諸事情あって(後述)今月から離脱し…

凡庸になっていく

いま住んでる部屋は2階にあって、妻が出かけるときは2階の窓辺から手を振って見送る。彼女の背中が隣家の庭の木のかげに隠れて見えなくなるまでそうしている。俺が出かけるときは妻が窓辺に立ってくれる。 来週から住む部屋は1階にあって、ちょっとした庭も…

輪郭

あかんぼうの成長が著しい。最近は自分の手に興味を示し出した。おもいきり開いた手のひらを見つめ、おもむろに口に含む。以前は“指しゃぶり”というよりも“拳しゃぶり”だったが、親指だけしゃぶることを覚えた。自分の手のひらを知り、それぞれの指の分離を…

車の自由

地元の沖縄には電車が走っておらず、ゆえに線路はなかった。自動車教習所のなかに踏切はあったものの、それは架空の踏切というべきものであって、実際的な踏切は沖縄に存在しない。 だから、未だに踏切を通るときは緊張するし、新鮮な気持ちだ。踏切を通過し…

「大森靖子生誕祭」(2018年)感想文、大森靖子の歌を血肉化するということ。

9月18日、大森靖子の生誕祭ライブに行った。 グッズ買いたいな、と思ってお金を多めに持ってLIQUIDROOMに向かったが、物販の列に並びスタッフの方に購入したいグッズを伝えるというのにどうしても気後れしてしまって、けっきょく何も買えなかった。開演まで…

記憶、この頼りにならないもの。

生後4ヶ月を迎えた子供の眠る頬を見ていると、野原しんのすけの輪郭に納得できた。あのいびつさが実はリアルだったということ。生きているといろいろ気づけるのでやっぱり生きていくほうがいいと思った。 娘を寝かしつけた妻と直近の未来を話し合って励まし…

おもしろくなくていい

我が家の猫はきっとバズらない。活発に動き回ったり好奇心旺盛だったりするわけではなく、ふてぶてしく寝ているばかりで、その寝顔も真っ当にかわいすぎるわけでもブサカワイイわけでもない、ただ猫らしくかわいいだけ。 この猫がネットでバズるような仕草や…

濱口竜介『寝ても覚めても』感想文 あっさりと真実を選ぶその身振りと華麗な翻意、切実さ。

『寝ても覚めても』がとても良かった。 この映画に出てくる登場人物たちは、自分の感情や正義に忠実に生きている。彼らの主義や言動は“一般的”には凡庸だったり反動的だったりもするけれども、本人たちにとってそれはとても切実なもので、たとえ人間関係が決…

オーパッキャラマド

「きらきら星」を歌ってやると、我が家の生後4ヶ月弱の娘がえらく喜ぶことを、妻が発見した。歌いながら手のひらをひらひらさせると、手足をジタバタさせて笑う。泣きはじめたくらいのタイミングだったら、きらきら星を歌ってやると“きらきら光る”の段階で泣…

子供のころにできた友人と、大人な付き合いしたくない

妻は友人が多い。俺は友人が少ない。 妻は人が好きだから、人からも好かれるのだと思う。妻はとてもいい人だ。 ひるがえって俺は、やっぱり人がそこまで好きじゃない、人にあまり興味をもてない(話がずれるのでかっこで話すが、人に興味がもてない自分に気…

気づきたい

むかしは妻と散歩しているときに、おもしろいとこに気がつくね、と言われたものだったけど、いまの俺は何にも気づいてない。仕事のことで頭がいっぱいになるか、自分に至らなさにイライラするか、娘かわいいなあと思っているか、妻と結婚してよかったなあと…

猫の聖水

隣で寝る赤ん坊が身じろぎをしてつられて目覚めた朝、赤ん坊の背中をとんとんとたたきなだめていると、猫が部屋に入ってきて、敷布団に横たわる俺の足元に座りこんだ。彼の神妙な面持ちに、これはおしっこだ、と寝ぼけた俺は気づくが、すでに出し始めている…

3000字書いてみる

自分の体になじむ言葉を忘れてしまった。いや、そんなもの初めからなかった。俺は誰かに読んでもらえるのが嬉しいから書いていた。あの文章よかったね、と言われたくて書いていた。 でも今は散歩するように書きたい。自分にしっくりくる言葉が欲しい。 散歩…

聞いてくれ

andymoriをはじめて聞かせてもらった淵野辺駅近くの、といっても線路沿いに15分くらい歩かないと着かないロフト付きのワンルームに行きたい。 8年前、夏の夜、ボール型の安っぽい空気清浄機、俺の部屋にはない姿見、実家から持ってきたという大きなデスク、U…

めざめる

目が覚めて意識を取り戻すころには仰向けに体を横たえたまま、あかんぼうを抱いている。あかんぼうの泣き声・ぐずる声に反応して、頭で考えるよりも先に体が動いてしまっている。ここ最近はほとんど毎日そんなふうに朝を迎えている。娘より早く目覚めたこと…

紀州犬と冷蔵庫のなかの無線

Twitterアプリを削除して2週間くらいになる。Google Chromeでツイッターを見ることもあるので、タイムラインを一切確認してないわけではないのだけれど、心の安定にとてもよい気がしている。 Twitterを見ない代わりに、テレビのワイドショーをよく見るように…

怒りに疲れてTwitterアプリを消した

ツイッターアプリを消した。他人の怒りを感じつづけることに疲れ、彼らと同じように怒れない自分を自覚してむやみに落ち込むことにうんざりしてしまったから。アプリを消すとツイッターへのアクセスは断然減る。 昨年末、宇多田ヒカル「あなた」の歌詞に痺れ…

Eテレ「猫も、杓子も」を見た

昨日テレビを見ていたら偶然「猫も、杓子も」という猫番組に出くわした。 “ネコメンタリー”を標榜するその番組は、作家と猫の暮らしを映し、それに飼い主である作家が文章を添えるというドキュメンタリー。 僕が見たその回は、小説家の吉田修一と、その飼い…