ひとつ恋でもしてみようか

いつも同じようなことを言っている

小石

保育園に娘を預けるようになってから、この国の3連休の多さに気づいた。「3連休」には「休む」という言葉が入っていますが、ぜんぜん休みなんかじゃないですね(©小泉進次郎)。 子供が家にいると、家事すらままならなかったりする。買物に行くのも億劫だ。自…

『フォード vs フェラーリ』の感想ではない

眠れない男が寝室を出て廊下を歩いていると、子供部屋から光が漏れている。まだ起きていた息子に何をしていたのか尋ねると、息子は自ら描いたコースレイアウトを男に見せる。息子の正確な絵を見ながら、男は完璧なレース運びを話してやる。目を覚ました女が…

「千鳥の大漫才2019」は無意味が希望だった

ニートのころに書いていたブログの文章を読んで、僕のことを「高等遊民だ」と言ってくれる人がいた。当時の僕は一生ニートでいられるわけもない、と思って少なからず焦ってもいたから「高等遊民だなんて無責任なこと言わないでくれ…」と思わなくもなかったけ…

台風一家

我が家に関しては、台風19号はあっけなく去っていった。昨日はミネラルウォーターやカップ麺、娘のベビーフードやオムツを買うために町をうろつき、溜まっていた洗濯物をある程度片づけたりして疲れたけれども、まあ大事に至らなくてよかった。1歳5ヶ月の娘…

「大森靖子生誕祭」(2019年)をシラフで見た感想文

大森靖子さんの生誕祭に行った。 2016年がはじめての参加だったから、今年で4回目。2016年の大森さんは29歳だった。今年は僕が29歳。なんだか途方も無いものを感じてしまう。今年、大森さんは32歳。 生誕祭に毎年出演するジョニー大蔵大臣さん(水中、それは…

「ビバラポップ!2019」感想文

4ヶ月前の2019年5月2日に行われた「ビバラポップ!2019」感想文。日記のなかにあった文章だけれど、「ビバラポップ」部分だけ分けて置いておこうと思い、一部修正して再投稿。 連休 - ひとつ恋でもしてみようか 9月16日までGYAO!でライブハイライトが配信さ…

ZOC1stワンマン「We are ZOC」感想文

大森靖子が生んだZOCのZepp Tokyoでの1st ワンマンライブ「We are ZOC」は、想像をはるかに上回るクオリティとエモーションをぶちまけていた。その最大瞬間風速は、あらゆる呪いやしがらみ、過去をねじ伏せて旋風を巻き起こす彼女たちは、高純度の「今がいち…

法事

法事のため、鎌倉へ行った。いっときの秋の気配が完全に失われた炎天下のなかの納骨は過酷だったが、つつがなく済んでよかった。 僕は故人とは一度しか会ったことがない。しかもそのとき彼はすでに病床にいた。妻の親戚だ。 病に臥せる前の彼の顔を、遺影の…

『天気の子』感想

『天気の子』はパーフェクトなファンタジーだった。僕らを濡らしつづける鬱々とした雨を振りきる圧倒的なスピードで駆け抜けるストーリーは、弾丸のごとく僕を撃ち抜いた。Yahoo!知恵袋も、新宿も、プレモルも、日清もアパホテルも止まない雨も法律も、拳銃…

『全裸監督』は退屈だった

『全裸監督』でツイート検索すると、「面白い作品なだけに、黒木香さんの同意が無かったとすれば残念」という言葉に何度か出くわすのだけれど、僕はそもそもこのドラマを面白がれなかった。 アダルトビデオ黎明期に、文字通り裸一貫、自らカメラを持ち男優も…

口惜(20190720)

今回もまた、下書き保存の放流。 ────────────────────── 今週はなんだかうまくいかなかった。娘が発熱をして気もそぞろだったし、自分の副鼻腔炎と股ずれと仕事のなさに苛立った。妻の不調も気がかりで、何も手につかなかった。しかし、娘は38.1℃より熱が上…

疲れている(2016年6月11日)

下書き保存を読み返してたら、今とそんなに気分の変わらない文章を見つけたので、投稿する。 ------------------- 賞味期限の5日切れた生卵が4個あったので、じっくり焼いて平べったい卵焼きをつくって、酒のつまみにした。酒はこないだ買って少し飲んだっ…

サウナに行くようになった。

上野のサウナ「北欧」に行った。サウナを好きになったのは2017年だったが、その年の10月に逗子に引っ越したため、都内のサウナを開拓するのが億劫になってしまった。都内に戻ってからは、「マルシンスパ」(新宿)や「ホテルニュー大泉」(新大久保店)、「アク…

生きてるって感じ

6月18日夜Twitterでいくつかのアカウントに対して、フォローしてしばらく経つとうんざりしてアンフォロー、うんざりが落ち着くと再びフォロー・アンフォロー……というのを何遍も繰り返している。きっとそのアカウントの人は「またこいつフォローしてきやがっ…

『The OA』パート1(2016)

共感を超えて、共鳴・協働することが運命を変え、暗闇にいる僕らを光に導く。あらゆる差異を捨象して「わかるよ」の薄い共感で仲間になったフリをするのではなく、差異や区別を乗越え、瞬間的に連帯する、そうすることで僕らは恐怖に打ち勝てる、たとえ一瞬…

この世界線を選んでよかった

この人生に決断なんてものがあったろうか、と少し考えてしまったけれど、僕はたしかに決断してた、娘の出産について、だ。僕は今、あの決断の先を生きているんだった。 妊娠発覚当時、妻は40歳になったばかりで高齢妊娠だったし、僕と出会うよりずっと前に経…

東京の親戚

こないだ娘の1歳を記念して「一升餅」という催しをした。まだろくに立てない・歩けない1歳児に一升の餅を背負わせ、一定距離移動するのを見届けるお遊び。「一升」と「一生」をかけて餅を持たせ「一生食うに困らない」という願掛けをするのが趣旨らしい。大…

“シラフで”クッソ生きてやる。

自分がどう見られるか気にしすぎた結果、自分は人から見られてない、という嘘へ逃避。誰も俺のことなんて見てないから……と心のなかで宣言すると少しだけ気持がラクになる。でも実際は見られてるんだよな。「誰もおまえのことなんか見てないよ」はダウト。誰…

連休

ゴールデンウィークの前半は、娘が保育園でもらってきた風邪のようなものに翻弄されていた。発熱はなかったけれど、鼻水が延々と出続け、咳が止まらず、ゴールデンウィーク3日目には目の周りに湿疹まで出てきた。こどもの日には娘が1歳になるのを記念してス…

終局

父と妹にしばらくLINEの返信をしていない。父の場合はちょっと催促的なニュアンスを含んだLINEだから既読無視してる節があるし、妹にもなぜだか若干の後ろめたさがあって彼らとのトークルームから遠のいている、というのはあるけれど、なぜ返信しないのかと…

失時

娘を寝かしつけてそのままいっしょに寝てしまい、ふと目覚めたのは4時過ぎのことだった、と思っていたのに、歯を磨きながらふと時計を見たら、まだ1時半だった。 2時間半巻き戻った気分、というよりは、21時間半経過した感覚。微かだけれど、たしかに時間が…

近所の焼肉屋

昼飯を焼肉屋で食べた。子供が生まれてからというもの、焼肉をゆっくり食べることができなかった。しかし今の俺にはできる。昼間、娘は保育園に行っているから。 ハラミと牛タンの定食を頼む。ビールも、頼んだ。ホルモンも食べたいと思い、シビレというのを…

先週20190401-0407

久しぶりに春がはじまりの季節になった。10ヶ月の娘が保育園に通いはじめたから。昨秋、保育園の見学に足を運んだり、書類提出に奔走したりと忙しかったぶん、第一希望への入園が決まったときはかなり嬉しかった。9年前、センター入試の自己採点で思わぬ高得…

上京丸九年

2010年3月25日に上京したから、丸9年、故郷を離れて暮らしたことになる。一浪して大学に受かった、20歳のころの俺、羽田空港に降りたったとき、何を思っていたのかさっぱり覚えてないな。夕方羽田着の便だったから、自分が住むことになるワンルームに入った…

“しあわせあかつ計画”を僕も応援します。

年末のクロちゃん“モンスターハウス”騒動で若干気持ちの離れていた「水曜日のダウンタウン」。しかし今夜放送された“しあわせあかつ計画”には歓喜してしまいました。そしてその喜びのままにあかつのインスタグラムを発見し、涙。あかつ家に幸多からんことを…

ボキャブラリー・言葉のない世界・走光性

商店街の路地を入ったところにマンションはある。昼間だというのに室内はしんとしていて、部屋を取り囲むようにしてある細い庭には、晴れた日のこの時間だけ(正午前後)木漏れ日が射す。それをカーテンの隙間から見る。眼鏡は外しているから、緑と黄の木漏れ…

窓を愛す、もしもの話

遠くが見えるようになった。視力がよくなったわけでも、物事を考えるうえでの視野が広くなったというような比喩的な意味でもない。寒さがやわらいだから、遠くが見えるようになった。 寒風に身を縮こめたり、冷えで肩がこわばったり、寒さから逃れるべく早足…

ロマンチックな夜の飾り

すごく悔しいことがあって、花粉症の薬をもらいに病院へ行った帰り道はずっと、いつか手にいれた星の数を数えて自分を慰めた。 俺は嫉妬や羨望の感情が強い。「なんであいつがもてはやされるんだ」「俺のほうが全然いいのに」「俺もあの人みたいにちやほやさ…

大森靖子「VOID」とんでもなく好き

硬質なアコースティックギターのストロークから、短いシャウト、少し間があって舌打ち。この曲の衝動、焦燥、疾走を象徴するパーフェクトなオープニングに、甘えにも似た苛立ちの青さを嗅ぎとって、動揺する。今までの大森靖子の楽曲には意外と感じなかった…

相談できないのは、ことばを持たないから。

相談したことがない。 中学や高校での進路相談も、行きたい学校は決まっていたので相談することはなかった。親も「自由にしなさい」というタイプだったので、進路についてはそれほど話した記憶がない。 行く先が決まっていれば勉強するだけだ。勉強方法を聞…